2年前のある日のこと、近くの友人から山の段々畑にツリーハウスを作りたいという相談を受けました。それから約1年がかりで完成までこぎ着けました。その様子を気まぐれに撮り貯めた写真を元に紹介していきたいと思います。まずは、完成したツリーハウスの写真から‥‥
畑の境界に植えた杉の木立の中に建てました。この家作りの物語の始まりです。
タイトルはツリーハウス、でもこの上の写真を見ると普通の山小屋風です。でもこれはあくまでツリーハウスなのです(・ิ⸑・ิ)と言い張りたい(ŏ△ŏ|||)
辞書でツリーハウスとは「立木を利用してその上に建てた小屋」とあります。
下の写真を見て下さい。若干低めの(ŏ△ŏ|||)地上50センチとはいえ立木を利用して土台を作っています。だから紛れもなくこの建物はツリーハウスなのです!
当初の予定では地上50センチという紛らわしい高さではなく、この土台の横木は右手前の下の畑にスライドさせて地上2メートルの土台にするようになっていました。しかし、この土台木を切り倒した時に、なぜか(๏ʚ☉)このように隣の木の幹に挟まってしまったのです。とても人力では動かせるものではありませんでした。なんちゃってビルダーとしては困りました(ŏ△ŏ|||)
どうしようか‥、と悩んでいると、施主の奥さんの登喜子さんの一声でこの難問は解決したのでした。
「じゃあ、このままこの木を土台にして、上の段の畑に建てよう!」
ビルダーの冷や汗はスッと乾いていきました(^-^)
という事で作業は順調に?進んでいくことになったのです。ふう〜次は設計図です。
この簡単な設計図を元に、家の工房でで角材の木作りをしていきました。
肝心の土台はというと、挟まってしまった土台木を基準にして、ブロックや石を置いて水平が出るようにしました。
丸太の組み方はラウンドノッチ。上の丸太を下の丸太の曲線に合わせて組む方法です。
このままではあまりにも弱いので、
下のようにセメントとそこら辺で拾ってきた石で固めました。
目の前というか眼下には太平洋が広がる絶景の山畑での作業は毎日が気持ちいい。
インスタントセメント用の水もないので、主の濱崎夫婦が背中に担いで上がって来てくれました。この登り降りが何よりもキツイー(ŏ△ŏ|||)
上手く水平にならないので、仮にブロックを置いてログを水平にしました。そうそう、水平をとる為に手持ちの水準器はあるのですが、ここでは自然にあるものを使いました。なんでしょうか。
ア、周りにある木立
イ、影
ウ、海
エ、その他
さて、どれでしょうか。答えは後ほど。えっ?もう分かりましたか?
土台がなんとかできてきました。右上の変に飛び出したログは階段の受け木とデッキの土台になります。
丸太の土台は頑丈ではあるけれど、思ったよりも面倒です。なかなか平らにならない(ŏ△ŏ|||)当たり前かぁー(ு८ு_ .:)
次に角材で平らな面を作って床板の下地にしました。これまた丸太に悪戦苦闘(ŏ△ŏ|||)
さて、先ほどの問題の答えです。水準器の代わりのものは、ウの海です。太平洋が広がる眺めで水平線がいつも見えているのです。この水平線、本物です。
つづく
床の下地の合板を張っていきます。まずは平らな面を作ってからのツリーハウスです(ŏ△ŏ|||)
さて、家の工房で刻んだ構造材の柱や梁を運んできて、いよいよ組み上げる日が来ました。図面通りに刻みはしたものの、ちゃんと全部組めるかどうか、ちょっと心配。この日は材を運び上げるために助っ人に来てもらっています。ちょっと家らしくなってきました。
下の写真の脚立の向こうに丸太が床から立っているのが分かるかな?本当は立木を使いたかったのですが、無かったので床に穴を開けて束石の上に置いています。これは何のためのものかは後で分かります(ு८ு_ .:)
作業をするにはとっても邪魔です(ŏ△ŏ|||)
床の周りにはみ出している小丸太は全部デッキの土台になります。
一気に棟上げ!
南側の上に上がると、下の段の畑の上になるので、かなり高くて恐いです。
左の下の地面は、段々畑の上の段です。
なんとか屋根も真っ直ぐにできそう(ŏ△ŏ|||)です。
ここまでくると、出来上がっていく先が想像できるので楽しいです。
出来上がりは僕の頭の中にしかないのでねー(ŏ△ŏ|||)
屋根の上の作業になってきました。
みんな足腰が弱ってきているので、ちょっと恐い。
下の畑から見たところです。海が眺められるように大きな窓枠を開けています。
ガルバリウムの波板を垂木に直に張り付けていきます。周りの木の葉っぱが落ちても屋根にたまらないように傾斜は急です。もちろん雨漏り対策でもあります。
でも、滑る〜
防水シートを貼り付けていくと、中は少し静かになるし、外とは段違いに暖かくなりました。
下の窓から海が眺められる様に大きなガラスを付けました。このガラスは太陽熱温水器に付いていた強化ガラスを木枠にはめ込んで作りました。
上の4枚のガラスもリサイクル。こちらはロフトから海を眺める為の窓です。これがあれば海賊が攻めて来てもすぐに分かります。まるで監視窓!
玄関への階段というか、まだスロープをつけました。手すりはその辺にあった曲がり木を使ってワイルドに。
0コメント